イランには「天国の果実」と呼ばれる果物があります。それはザクロです。

日本人にとってザクロはあまりポピュラーな果物ではないですよね。スーパーとかでもほとんど見かけることはありません。それに比べると、イランでのザクロの位置付けは、天と地ほどの差があります。イランの人達は一日に何個もザクロ食べると言われていますし、単に果物として食べるだけでなく、料理に使ったり、漢方の薬に使ったりしているそうです。ギャッベのモチーフにもザクロが使われていますよね。なぜこんなに違うんでしょうか？

日本のザクロのイメージは、実が少なくて食べにくい。酸っぱいと言ったものです。確かに日本で栽培されているザクロはそのイメージそのものです。イランのザクロは、日本のザクロとは全く違う物の様です。実は大きく果汁タップリ、皮は薄く、甘さもとても強いそうです。この違いができるのは、やはり気候が一番の原因です。昼夜の寒暖差が激しく乾燥しているイランの気候で育つザクロは、その厳しい環境を生き抜くために根を深く張り、最大限の栄養を取り込み甘く大きな実をつけるのです。その結果として、日本のザクロとは全く違う甘くて美味しいザクロができると言うわけです。また、ザクロの効能として、抜け毛予防・頭髪の栄養補給、ガン、高血圧、免疫機能の強化、美肌効果などが知られている様です。ザクロ自体、イランが原産と言われており、イランでのザクロの生産量は、100万トンに達し、世界一の生産量を誇ります。こんな環境にあるからこそ、ザクロがイランの生活や文化に深く根付いているんでしょう。まさに「天国の果実」ですね。

話は少し飛びますがTEORIには、もう少しするとウズベキスタンからたくさんのスザニが入荷して来ます。スザニとは、シルクで作られたウズベキスタンの手刺しの刺繍。そのスザニのモチーフとしてもザクロがたくさん使われています。中央アジアから西アジアにかけての地域では、ザクロがとてもポピュラーな果物なんですね。

日本でもイランのザクロがもっと簡単に手に入れば、ザクロの本当の魅力が伝わり、ザクロに対するイメージが変わるかもしれません。日本の気候では、イランの様な美味しいザクロはできそうもないので、もっと輸入を増やしてほしいものです。

あっ、このブログの写真のザクロは、リアルな作り物です😄TEORIのお店の小物として使おうと思ってます😉

それにしても、ザクロの効能。抜け毛予防・頭髪の栄養補給。気になるなぁ😅